久しぶりに6次化施設見学会が開催されました。会員レポートになります。
11月12日(土)から13日(日)の一泊二日の日程で栃木県那須町のワイナリー「NASU 661 WINE HILL」、宇都宮市の竹林農園「若竹の杜 若山農場」を見学しました。
1日目の「NASU 661 WINE HILL」は、2022年7月にオープンしたばかりですが、那須りんどう湖牧場に隣接した丘陵地帯に立地し、延べ床面積1000㎡の建物には醸造所やレストランのほかにテイスティングルームやワインの保管倉庫を完備。周辺の敷地にはブドウ畑や桑畑を巡る里山散策路、宿泊用のコテージやアウトドアスペースが整備されています。敷地面積は約13.5ヘクタールで栃木県では最大規模のワイナリー施設とのこと。
代表の室井氏から1998年の那須大洪水や2011年の東日本大震災などの自然災害を乗り越え、酪農家の離農や別荘用地売れ残りによる放棄地をブドウ畑にしワイナリーを造った経緯や生まれ育った那須の景観を守りたいという熱い思いをお聞きしました。
2日目の竹林農園「若竹の杜 若山農場」は、宇都宮市の北部に立地し、入園者数は年間7万人。24ヘクタールの平坦な圃場に親子3代にわたりこの地で竹と栗を中心に栽培しています。
タケノコや竹苗、竹チップ等の生産のほか、竹林散策、タケノコ堀り、野宿体験、映画やCMなどのロケなどに使われています。現在土産売り場の横に2023年来春開業予定のレストランが建設中でした。
代表の若山氏はタケノコや竹材の販売は卸売りではなく直売にこだわることで「竹」の良さを直接、消費者に伝え「未来の世代に豊かな自然資源と竹文化を継承したい」とお話しされていました。
どちらの施設も栃木県の農業や観光の拠点となり、地域活性化につながることが期待されています。
2日目の締めくくりはバスク料理で有名な「クーリ・ルージュ」でランチをとり、宇都宮駅で解散となりました。
(執筆者:食品業界研究会 今長谷会員)
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